初心運転者期間とは?違反するとどうなる?詳しく解説します

念願の運転免許を取得して、ハラハラドキドキの運転デビューする人は、冬から春にかけて多いのではないでしょうか?

免許取り立ての時は、1年間の初心運転者期間制度により、違反点数が3点以上になった場合は「初心運転者講習」を受けなければなりません。

ここでは、初心運転期間について、対象になる運転免許や初心運転者講習の内容など詳しく紹介します。

初心運転者期間制度とは?

初心運転者期間とは、免許取得後1年以内での事故が多いことを理由に、1985年に制度が施行されました。初心者のうちは気づかずうちに違反をしてしまうこともありますが、初心運転者講習を受講することで違反点数を0点としてくれる救済措置の側面もあります。

対象となる免許は、「原付免許」「普通二輪免許」「大型二輪免許」「普通免許」の4つの免許で、取得後1年間は初心運転期間となります。

中型免許、大型免許、二種免許に初心運転者期間はありません。

初心運転者期間中に、違反点数が1点または2点の違反の累積で合計3点以上になった場合、1回の違反で3点の違反をして、その後さらに1点以上の違反をした場合、1回の違反で4点以上の違反をした場合には、その対象免許の再試験の対象者となり、不合格ならその免許は取り消しになります。

ただし、この再試験は、初心者運転講習により免除されますが、一度初心者運転講習を受講し、再度違反点数が3点以上など対象になった場合は、再試験になります。

初心運転者講習の日時と場所は?

初心運転者講習通知書に、講習場所と日時が記載されており、都合が悪い場合は通知書に記載されている連絡先に相談しましょう。

場所は、公認自動車教習所(自動車学校)で受講することになります。地域によっては、指定されている場合・自分で希望の自動車学校を選択できる場合もあります。

初心運転者講習の内容とは?

運転適性検査を行い、教習所内のコースを走行した後、一般路上走行を行い指導を受けます。つまり教習所のように学科+実技がセットになっています。

危険予測などのディスカッションを行い、最後に講習の効果測定(ペーパーテスト)を行います。テストに合格不合格はありません。

初心運転者講習の時間と料金は?

講習は全て1日で修了します。

  • 原付免許:4時間 9,800円
  • 普通免許:7時間 14,700円
  • 普通二輪免許:7時間 18,200円
  • 大型二輪免許:7時間 19,250円

二輪車の講習料金は高い傾向にあります。交通違反の反則金に加え、講習料金の負担もあるので、安全運転に心がけ、初心運転者講習は避けたいものです。

初心運転者講習に必要なものは?

初心運転者講習通知書、運転免許証、筆記用具、印鑑(認印)、免許条件で必要な眼鏡など。

二輪車の場合は、ヘルメット、長袖長ズボンが必須になります。

一番最初の運転免許はグリーン免許

一番最初に取得した免許は、原付や二輪、普通免許問わず、有効期間の部分がグリーンで、次回更新時や他の免許取得した際にブルーに変わります。

グリーン免許を持つ人は1年間初心運転者期間になります。

通算5年以上無事故無違反の場合、次回更新時にゴールドになります。

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初心運転者期間の違反点数は該当免許の違反が対象

初心運転者講習を受ける条件分岐チャート

普通自動車と普通二輪車どちらも運転している人で、普通自動車免許を取得してから1年以上経過しているが、普通二輪免許が取得後1年未満の場合の事例をみてみましょう。

普通自動車で違反2点、普通二輪車で違反2点の場合、合計4点ですが、対象となるのは普通二輪車のみですので、初心運転者講習の対象外です。

普通自動車と普通二輪車どちらも運転している人で、普通自動車免許と普通二輪免許共に1年未満の場合の事例をみてみましょう。

普通自動車で違反2点、普通二輪車で違反2点の場合、合計4点ですが、対象となるのはそれぞれの免許に対してのみですので、初心運転者講習の対象外です。

ただし、通常の違反点数は累積4点であることには変わりありませんので注意しましょう。6点で免停となります。

点数が2点の違反とは?

点数が2点の違反とは、具体的には以下の違反です。

  • 20km/h以上25km/h未満の速度違反
  • 信号無視
  • 通行禁止違反(逆走等)
  • 一時停止違反

25km/h以上30km/h未満の速度違反では3点となり、よりペナルティが大きくなります。

上位免許取得時に下位免許の初心運転者期間が無くなります

原付免許を取得して、取得後1年以内に普通二輪免許を取得した場合は、普通二輪免許取得時から1年間が初心運転者期間がスタートします。原付バイクを運転しての違反は、初心運転者期間の違反に該当しなくなります。

免許停止になったら初心運転者期間は延長

初心運転者期間中に赤切符を切られるなどして免停30日の処分を受けた場合は、その分延長されます。90日なら約1年3ヶ月になります。

免停中は、路上走行のある初心運転者講習の受講は出来ません。

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初心運転者講習後は累積点数が0点になる

講習後の違反点数は0点扱いになります。再び再試験の対象となる違反点数に達した場合は、初心運転者講習の受講は出来ず、再試験となります。

初心運転者期間に違反があっても、無事1年経過した場合、初心運転者期間の違反点数は消滅し、一般の運転者同様、通常の違反点数だけが残ります。

違反点数の累積が6点で免停になります。

初心運転者期間の運転は慎重に!

初めての運転免許の取得時には慎重に運転する人がほとんどです。

しかし、半年が過ぎ、慣れてきた頃が最も危険です。ハンドルを握る度に初心に戻ることが大切です。

普通免許を取得し10年、20年経過した後に、普通二輪免許を取得しバイクの運転を始めた場合も注意が必要です。普通二輪免許に対しては初心運転者期間になります。

1年間は慎重に運転するとともに、1年経過後も、普通車を運転する際でも初心に戻り、安全運転に心がけることが、免許の点数を守り、事故防止につながるといえるでしょう。