格安ドライブレコーダーは買っちゃダメ。ドラレコをつける意味とおすすめ機種3つ

万一の事故やトラブルの際の映像記録のみでなく、近年では、「あおり運転」に対する罰則強化と証拠映像を残す手段としてドライブレコーダーを選ぶ人が増加しています。
メーカーやディーラーの純正ドライブレコーダーの他、ホームセンターやカー用品店でも数多く販売され、インターネットでも格安品からハイスペックなドライブレコーダーまで幅広く販売されています。

ここでは、ドライブレコーダーをつける意味やメリット、おすすめの機能やおすすめの機種について紹介します。

ドラレコをつける意味その1:事故処理がスムーズになる

交通事故の際には、お互いが動いている状態での事故、交差点での事故が大半を占めます。
信号の色やお互いの主張が異なれば、スムーズな事故処理や保険金を算出するための過失割合の決定に時間がかかります。
ドライブレコーダーが装着されていることで、事故の瞬間映像が記録されているため、事故処理や過失割合の算出がスムーズに行われるため、早期解決&保険金の支払(受取)に役立ちます。

三井住友海上の「見守るクルマの保険」のように、保険会社が自動車保険とドライブレコーダーをセットで提供しているケースなどもあります。

ドラレコをつける意味その2:あおり運転対策と証拠映像が残せる

前方に割り込まれて急ブレーキをかけられたり、幅寄せや後方から接近、蛇行運転されるなどのあおり運転が問題視され、罰則が強化されています。
しかしながら、あおり運転は無くならないのが現状です。
後方撮影可能なカメラや360度撮影可能なカメラ、広角カメラであおり運転による被害を映像として記録し、被害を訴えることが可能です。

被害にあっても泣き寝入りしないためにも、前後撮影可能なドライブレコーダーの取付をおすすめします。

ドラレコをつける意味その3:駐車監視機能で当て逃げ対策

ドライブレコーダーは、走行中のみでなく、駐車中にも役立ちます。
ショッピングセンターや月極駐車場などで、当て逃げやイタズラを記録することが可能です。

駐車中でも常時録画するタイプ、衝撃を検知した際に録画を開始するタイプ、人や車など動体検知で録画するタイプがあり、機種によって異なります。また、専用バッテリーや電源の取り方など機種により様々です。

ドライブレコーダー選びの注意点

せっかく取付けたドライブレコーダーの映像が役に立たなければ意味がありません。
主な注意すべき点を紹介します。

画質・補正機能に注意

ドライブレコーダーの画素数は200万画素以上、画質はフルHD、白とび防止のHDRやWDR機能付きを選びましょう。HDRやWDRは画像の補正機能がついているもので、昼夜を問わず一定の画質をキープしてくれます。この機能がついていないと相手ナンバープレートが読めなくなり、証拠映像としての能力が下がってしまいます。

LED信号機対応品を選ぶ

また、LED信号機対応品を選びましょう。LED信号機は機械によっては点滅したり消灯して録画されてしまうため、一部格安のドラレコでLED信号機未対応の商品は、信号が真っ暗になっているケースもあり、事故当時の信号機が分からない残念な結果になる場合があります。

格安ドラレコで撮影すると、夜間はこのようにナンバープレートが一切読み取れず、証拠映像として不十分になる場合もある

全方位を撮影できるよう備える

後方も撮影可能なドライブレコーダーがおすすめで、左右の視野角は110度以上の広角を持つ商品を選びましょう。横や斜めからの衝突でも証拠映像が残せます。

電源やSDカードにも注意

駐車監視機能を利用する際には電源に注意しましょう。格安品の場合、常時電源を使用した結果、バッテリー上がりに繋がるケースもあります。メーカー純正のオプション品を利用し、思わぬトラブルを避けましょう。

SDカードは、予備用にもう1枚用意しましょう。トラブル発生時に予備のカードと入れ替えることで、意図しない上書きやフォーマットを防ぐことができます。

本体は専用両面テープで固定するタイプを選びましょう(ミラー型を除く)。吸盤で取付けるタイプは、夏の強い陽射しによる熱で落下します。

おすすめドライブレコーダーはコレ

前後撮影可能なドライブレコーダー選び、おすすめの機種をタイプ別にピックアップします。

ユピテル DRY-TW8650c

本体がコンパクトなため、軽自動車でも場所を気にせず取付可能です。

前後カメラともに視野角最大160度&200万画素の高画質で撮影可能ながら2万円を切る価格で人気です。

車線逸脱警告や発進遅れ警告など安全なドライブをサポートする機能も装備し、オプションで駐車監視機能も取付けることが可能です。

リヤカメラのケーブルは、大型ミニバンでも余裕の9mの長さがあり、プラグはストレートタイプを採用しているため、トランクゲートの蛇腹もスムーズに通すことが出来ます。

整備工場などで取り付けをお願いすると工賃が2万円程度かかる中、比較的カンタンに取り付けができることから、DIYチャレンジしたい人にもおすすめです。

コムテック HDR361GW

メインカメラは、500万画素の高性能カメラを搭載し、前後左右360度の映像を記録します。ミニバンなど後方映像が見えにくくなりますが、リヤカメラも付属しますので、鮮明な後方映像も記録可能です。

200万画素+168度の広角リヤカメラを採用するコムテックの上位モデルながら、3万円台前半で購入可能です。

ルームミラーの裏など邪魔にならない場所に取付けることが可能なコンパクト設計で、横からの衝突に対して確実に映像を残すことができます。オプションで駐車監視機能も取付可能です。

記録に十分な容量を持つ32GBのmicroSDカードが付属するため、購入してすぐ使用可能で、さらに128GBのカードにも対応しています。

ケンウッド DRV-EM3700

タッチパネル搭載のデジタルルームミラー型ドライブレコーダーです。ルームミラー取付型のため場所を取りません。
10型のIPS液晶を採用し、後方視界が大幅に向上し、死角が少なく、安全性向上に貢献しています。

使いやすいタッチパネル操作の他、音声コマンド機能をオンにすることで、音声で操作することが可能でハンドルから手を放す必要がありません。
前後カメラには高感度のソニー製CMOSセンサーSTARVISを採用し、夜間やトンネル内でも高画質で撮影可能です。販売価格は4万円前後ですが、最新のドラレコをスマートに取付けたい人におすすめです。

最大128GBのmicroSDカードの使用が可能で、定期的にSDフォーマットを行う「SDカードメンテナンスフリー」を実現しています。よりカードエラーが起きにくいシステムも魅力のひとつです。

ドライブレコーダーを付けて安心安全のドライブを

近年では、「カー用品の三種の神器」として、ナビ・ETC・ドラレコがよく挙げられるようになりました。

ドライブレコーダーの普及により、悪質な当たり屋やあおり運転などを減少傾向にありますが、それでもまだまだドラレコが必要な場面はあります。

つい先日、踏切付近で当たり屋がクルマにぶつかってくる様子を捉えたドラレコ映像が話題になりました。警察官はドラレコ映像を見て「歩行者の方からぶつかって来たので立件はしない」といい、ドライバーは無罪となりましたが、ドライバーの方は「ドラレコの映像がなかったらどうなっていたか分からない」と肝を冷やしたといいます。

自分自身が安全運転をしていても、事故やあおり運転には突然遭遇する場合もあります。万一のことが起きたときのためにも、ドラレコはしっかりと装備するようにしましょう。